くず眼鏡活動報告

パターン青!使徒です!

ちゅーん!


熱が冷めないうちに。

と言いつつ、書いているうちにもう一週間が経過しました。



劇団東京都鈴木区さんの第13回公演

『Tune!〜ラジオな二人〜』

2日間4公演観劇させていただきました。


ただただ、凄かった。

何度もお話させていただいているけれど、何回でも言わせて下さい。

大好きなラジオのお話を、大好きな方たちのお芝居で観られて本当に、幸せでした。



《あらすじ》

とある町の片隅でひっそりと流れているコミュニティFMラジオ番組「ラジオでTune!(ラジオでちゅ)」。決して全国区ではないが、かつてFMラジオで人気を誇ったDJソースケ(寺島拓篤)がパーソナリティを務めていることもあり、そこそこの人気は誇っていた。番組はこれからもずっと、小さなコミュニティで、ひっそりと、放送され続ける…はずだった。
が、ある日。地元スポンサーが突然の降板を申し出る。

焦った制作陣は番組続行の為、新鋭のケータイアプリ会社を新スポンサーとして迎え入れ、新たなスタッフとして、新人構成作家・アカサ(佐藤聡美)を招き入れる。「番組を全国に!いやさ、世界に!」と息巻くアカサだが、一方のソースケはノリ気せず、反対する。

果たして番組はどうなってしまうのか…!?

“変わりたい女”アカサと、
“変わりたくない男”ソースケ。
リーディングを交え語らる二人の過去…。


インターネットの普及により小さなコミュニティが公の世界にばら撒かれていく時代背景をうっすら描いた、新感覚“リーディング”コメディ!

(http://suzuki-ku.jugem.jp/?eid=135&pagenum=0より引用)


と、いうような展開になっています。


どうしよう……

何から話したらいいんだろう、話したいことがたくさんあり過ぎてまとまらない。




思いついたことからだらだらと書いてみようと思います。


先に言っておきます、一週間かけているだけあって、長いです。暇な時でかまいません、つらつらと読んでやってください。内容というよりは、思ったことを思ったままに書いています。




では。


まず、印象的だったのがスタッフさん。

普段は舞台にも立っていらっしゃるような方々が、案内や受付、物販等に回ってくださっていました。とにかく、優しい、丁寧。誘導の仕方や整列、物販の対応、大変だったと思います。たまにイベント等で無愛想なスタッフさん、いますよね。今回の2日間、そんなスタッフさんは一人も見ませんでした。顔を合わせる度に笑顔で対応してくださる素敵な方ばかり。こんなに気持ち良く公演だけに集中出来る空間があるのかと思うくらい、温かい現場でした。

本当に、ありがとうございました!




さて、キャストさんのお話をしようと思います。


BGMはもちろん、Tune!サウンドトラックで。


(物販にて販売されていた上演台本と記憶を頼りに書き起こすので、所々間違いやニュアンスの違い等あるかもしれませんがご了承下さい。)



まず、聡美さん。

役柄としては新人構成作家でブン太の後輩、田名濱明彩。

可愛い。本当に、可愛い。どこから声出てるの。喉か。ひとつのステージで7歳から27歳、いい子ちゃんからヤンキーを演じ分ける振り幅の大きさ、鳥肌が立った。わたしが作品中で一番泣かされたシーンはアカサの語りでした。普段は“声”でお芝居をされているだけあって、声色だけでその台詞の表情が伝わってくるんです。そこに実際の表情が加わるのだから、演技の温かさ倍増です。


終演後の挨拶で舞台は今回が初めてということを聞いて、信じられなかった。それくらい自然で、舞台に合ったお芝居をされていました。


アカサの「過去は変えられないから、だからわたしは未来を変えるしかないんです。」の一言が印象的。その後の展開で、“変わりたくない男”ソースケによって変わっていくアカサが見どころになっていました。


(あと全力の“輸血袋にすんぞ!!!”も大事な見どころ。)



それから、千秋楽の挨拶で明かされた「寺島メッシュ」事件。スピンオフのスピンオフが楽しみです(笑)




ソースケの話をする前に、その他の役柄やキャストさんのお話をさせてください。



まず、主宰の智晴さん。

役柄としてはディレクターのジャッカル垂木を演じられています。(あとアカサの回想“雨のカーラジオ”でのチンピラ\キシャー!/と、ソースケの回想“放送事故”での暖簾)

智晴さんは、わかってはいたけど、センスの塊なんだと思います。劇団東京都鈴木区さんの舞台での演出や構成、脚本を自ら担ってステージを作り上げていらっしゃるのですが、とにかく面白い。台詞のテンポ感や言葉選び、音の使い方、プラスとマイナスの雰囲気のバランス……舞台初心者なわたしの言葉では足りないと思います。(寺島さんのブログを読むと更にその思いは確信に繋がりました)


今回は終演後、毎回鈴木区の皆さんがロビーでお見送りをしてくださる形だったので、有り難いことにお手紙を直接手渡しすることが出来ました。


初日に“TOKYO RADIO CLUB!”の視聴感想、2日目は“Tune!”の観劇感想を書いて持って行ったのですが、「ありがとうございます、ゆっくり読ませていただきますね。明日も絶対楽しませますから!」のお言葉。そして、2日目12時の回での挨拶、自分の届けたい言葉が御本人に届いていることを実感しました。たくさんの人に慕われる理由がわかります。さすが、ボス!


ちなみに垂木さんの台詞で大好きなのが、終盤、思い詰めるソースケに対してかけた「お前の声には俯いている人間を笑顔にする力がある。」(ここのシーンは上演台本と変更になっている為、台本には載っていない)


もしかしたらマイナスに捉えられてしまうかもしれないけれど、この台詞を聞いたわたしは、寺島さんに重ねてしまった。わたしにとって寺島さんのお声って、たぶんそんな感じなんだと思う。もちろん、泣いた。(千秋楽の挨拶で、智晴さんが当て書きしていると仰ったのを聞いて更に泣いた)




次は、キヨさん!

役柄としては構成作家の名栗ブン太を演じられています。(あとソースケの回想“放送事故”でのソースケの同期・一之瀬)


キヨさんは、智晴さんとは違う天才なんだと思います…千秋楽のアンコールでサプライズ上演されたシャッフルちゅーん!を観て感じました。ブン太はキヨさんにしか演じられない、生きられない役だと思います。

前回更新した“TRC!”でも同役を演じられていますが、今作も回を重ねるごとにボケと軽やかなステップに磨きがかかっていました。

簡潔な台詞が多いけれど、そこに勢いや感情を乗せるのが上手いので、その一言のインパクトが大きい!あと身振り手振りが気持ち悪い!(褒め言葉)

観ていて、キヨさんと掛け合いをしている時の寺島さんは安心して振り切っている感じがしました。何となくだけど。やっぱりそこには長年の付き合いで築かれた信頼があるから、だと思います。


ブン太の印象的な台詞は、ちょいちょいあります。(笑)同じ「ぬかりなく!」でも場面によってニュアンスが違うんですよね。やっぱり、終盤、ソースケの「~って言っとけ!」を受けての「ぬかりなく!」が好き。


お芝居で気が付いたのは「~そこの楽器を使わせてもらったりして、」の時の手の振りが初回公演~千秋楽まで全部違う楽器だったこと。(確か、ギター→フルート→ピアノ→ドラム)

あと、「これ超うまいよ」とアカサに地元のお菓子を渡すシーン。千秋楽では、何も言わずみかんも一緒に手渡していて、現実とリンクさせていました(笑)


こういう楽しみ方が出来るのが、複数回入る醍醐味だったりしますよね!




お次は宮岡さん。

役柄としては番組プロデューサーの小田切アヤを演じられています。(あとアカサの回想でのお母さんと、ソースケの回想での暖簾。)

アヤさんはとにかくツッコミのキレが一級品。キレッキレ。\スパァン/

“TRC!”にも登場するアヤさんですが、アヤさんの一言がお芝居を引き締めているような気もします。それぞれの展開を繋ぐ台詞はアヤさん発信が多かったような。お母さんみたいに、お芝居を優しく包んでまとめてくれていたんだと思います。


アヤさんの台詞で一番好きなのは「ピザ好きー!!!!!ピーザ!ピーザ!( _・ω・)_バンバン」かな。(笑)もちろんそれだけじゃないですよ!?アヤさんの何気ない一言が物語を展開させていたと感じているからこそ、選べなかったんです。はい。



そしてお次は戸田さん!

役柄としてはソースケのマネージャー・堂之内チヤを演じられています。(あとアカサの回想でのファミレスの店員、ソースケの回想でのソースケの同期・結城)


チヤさんもキャラが立っているんですよね。面白いだけではなくて、ソースケが動くちょっとしたきっかけになっていたり。ツイートさせていただいた金八先生の件も笑ったなあ。

あと、千秋楽のアンコールで上演されたシャッフルちゅーん!で寺島さんがチヤさんを演じられたのも面白かった。(笑)


チヤさんの台詞、というより動きで好きなのは、キックアスの社長へ立ち向かうときの震え(もはや痙攣)でしょうか。後ろ姿の髪の揺れ具合が凄かった…

あ!あとファミレスの店員!メニューの早読み最高でした。初回公演と2本目の時、終盤で噛んでいたのでそういう演出かと思いきや、2日目の3本目、かなり惜しいところまで読めた時の小声の「惜しかった!!!」を聞いて、演出ではないことに気付きました(笑)そして千秋楽で噛まずに読み切った瞬間、チヤさん(というか戸田さん)が「よっしゃー!」というよりも早く、会場からは割れんばかりの拍手!お父さん(ぐっさん)も思わず許してくれましたね(笑)


個人的にはチヤさんも好きですが、結城が気になりました。シャイアンさんの「仲良いね、“三人”さん」が後々刺さってきます。



続いて、桐山さんと宝田さん!

役柄としてはキックアス社長“菊園アスカ”とその社畜()“細木獅子置”を演じられています。

このお二人がいないと話が転がっていかない大事な役どころだと思います。とにかくキャラが濃い。どこからツッコんでいけばいいのかというくらい濃い。千秋楽の挨拶での“衣装が赤い人はやばい”説は一理あります。(笑)


社長の印象的な台詞はやはり、バイク事故の放送を聞いた後、ソースケに向かっての「あなたの声には人を助ける力がある。」先に述べた、垂木さんの台詞と同じ理由です。


社畜の印象的なシーンは「二度とないチャンス」はもちろん(笑)、半裸のあのシーンも捨てがたい。あの時のお話を詳しくお伺いしたいところです。\御意/




そして山口さん。

キヨさんではなく、征秀さん。役柄としてはピザ屋さんを演じられています。(あとアカサの回想でのお父さん、ソースケの回想でのシャイアンさん)アカサ、ソースケに次ぐキーパーソンだと思います。


まず登場するのがアカサの回想“雨のカーラジオ”でのお父さん。

第一印象としては「いるよね、そういう父親」でした。何かと娘のご機嫌取りをしようとするんですよね、愛故になのはわかっているけれど、年頃の娘にとっては鬱陶しかったりするんですよね。このシーンのファミレスや車内でのアカサとパパのやり取りが大好きです。(初回公演の時、“ジャバザハット”が刺さらなくて、公演後にググりました。めちゃくちゃ笑った。)

 

その後 お父さんが離婚を話す雨のシーン


雨に掻き消されて声は聞こえないけれど、スクリーンに映し出される「お母さんと、別れることになった。」の文字が切なさを際立たせていて、アカサの表情が辛くて、伝えるお父さんの表情も辛くて、公演中わたしが一番最初に泣く場面。


山口さんの演じるお父さんが、どこにでもいるような、普通のお父さんで、お芝居であることを忘れるくらい素敵なお父さんでした。


(実際の公演では無かったけれど、台本上は離婚の理由に迫るシーンが描かれていて、その後の再婚にも繋がる。)


そして次に登場するのがソースケの回想“放送事故”での番組ディレクター“幸田タケシ”。

幸田は“TRC!”でも登場する役柄だったので、なんとなくのキャラは理解した上での観劇でした。ソースケをこの世界へ引き込むキーパーソン。所々の台詞が“TRC!”の展開に繋がっていて、面白いなあと思うと同時に「智晴さんの頭はどうなっているんだ…」の疑問でいっぱい。


そして、ピザ屋さん。

全て別の時空のようで、一本の線で繋がっているんですよね。当時、ソースケが読んだ“ラジオネーム:あかちゃんパパ”のお便りから、その“アカちゃん”と“パパ”が再会するまでがひとつの線になっている。ほんと智晴さんの頭はどうなっているんだ!!!!


何も知らないで観ている内は当然ただの“ピザ屋さん”としてしか映らないのですが、「おたより読んでもらったこともあるんですよ!」からの急展開。途端に“パパ”にしか見えなくなるんですよね…(笑)終演後のお見送りで少しだけお話させていただいたのですが、山口さんの演じられるお父さんが温かいのは、きっと山口さんのお人柄なんだろうなあと思います。


印象的なシーンが多く、台詞等ピックアップするのは難しいのですが、強いて言うならアカサへ向けての放送でマイクに近付いて「パパだよお~」と言う場面でしょうか。可愛い。



ふう。書き出したら止まらない。あれもこれも、と思い出されることが多くて。それだけ濃かったんだなあ。




さてさて、ソースケの話をしようと思います。ここからまだまだ長くなりそうです。




今回、観劇させていただくきっかけとなった寺島さんが演じられたのは番組パーソナリティ・ソースケ。


登場した際の第一印象は「なんかえろい」でした。気怠げで、ぬるい感じ。その後の展開で、あんなに泣かされると思いませんでした。(「じゃあお前も変えればいいじゃん、~」の件、茶化される中でみんなに“エロい”、“手の動きがエロい”って言われていたのには笑った)



正直、今のわたしにドンピシャだった。



ソースケの回想でスクリーンに映し出される

『俺のやりたいことって、なんだっけ…?』


「結局俺は、何一つ、自分で決めずにここまできてしまったんだ。~、」からの展開は、ただただ、自分を投影して観ていた気がする。 

流されてラジオDJに辿り着いたソースケがはっきりと「これが俺のやりたいこと」だと告げた瞬間、わたしは無意識の内に「わたしの本当にやりたいこと」を考えました。



今まで何度もイベントやライブに参加させていただきました。だけど、舞台に立つ寺島さんは、今までに見たことがない顔をされていました。

自分の身体を使って“ソースケ”という役の人生を生きるのだから、当然といえば当然なのかもしれません。

普段はマイクの前に立ち、“声”を使って役の表情や感情を演じる声優さん。

“顔の表情”や“身体の動き”も含め、その役を生きる舞台役者としての寺島さんは新鮮でした。

台詞のない場面での動きや、台詞のある場面での視線等、高校時代演劇部だったとはいえ、そんな自然に板の上に立てるのか…と思うくらい、鈴木区さんのお芝居に馴染んでいて、何より楽しそうでした。



終盤、アカサに放送を聴くよう伝えるシーンでの「チャンネルはそのまま、ステイチューンって言っとけ」の一言。

あの一言の叫びから受け取った感情は、文字では表現出来ません。初回公演を観劇して、千秋楽まで全4公演、同じシーンで、同じ台詞だと分かっていても鳥肌が立ったし、涙が溢れた。贔屓目なのでは、と言われるとそうなのかもしれません。それでも、あの瞬間、あのステージにいたのは紛れもなくソースケだったとわたしは思います。



印象的だったシーンを挙げるとキリがないのですが、ひとつ選ぶとしたら、回想シーン“放送事故”での一幕。スペシャルウィークの放送中、おたよりを読みながら過去の出来事を重ねてしまい、感情を顕にしてしまうシーン。

初回公演ではただただ、思い起こされることと自分の思いだけが渦巻いて周りが見えなくなっている、起伏の少ない台詞の表現でした。

それが千秋楽では、同じ台詞とは思えない、というと大袈裟かもしれませんが、そのくらいニュアンスが変わっていました。周りが見えていないという点では変わりませんが、そこに感情が重なって声を荒げる、起伏の大きい表現となっていました。


このシーンがトラウマとなって、後のソースケを縛り付けていました。そんな中でアカサと出会い、変わっていったわけです。そしてアカサも、変わることができた。



“変わりたい女”と“変わりたくない男”



一週間経ってもまだ思い出せる。あの時のアカサの真っ直ぐな視線と、ソースケの口の動き。




ステージ構成が絶妙なんですよ…お芝居としてテンポの良い台詞回しと、朗読劇のように惹きつけるリーディングシーン。まさに、《新感覚リーディングコメディ》。鈴木智晴さんの頭はどうなっているんd



映像化、されないかなあ。もしくは再演。あれだけで終わってしまうのは勿体無い。もっともっとたくさんの人に観てほしい!そして共有したい。




案の定まとまらなくなってきました。(笑)

色んな思いが交錯し過ぎている…


これだけ話しておきながら、言いたいことは「ただただ、面白かった」に尽きる。



たぶん、まだちゅーん!ロス引きずります。MSWLまでは引きずります。よろしくお願いします。



また何か思い出したことがあったら、追記等で書き足していくと思うので、今回はこの辺にしておきます。自分でも何が言いたいのかわからなくなりそうなので(笑)



チームちゅーん!お疲れ様でした。

またいつか会えるその日まで、


チャンネルはそのまま、ステイチューン!!






そしてさっそく追記です。(4/18)

昨日の智晴さんのキャスでお話があったのですが、今回寺島さん・聡美さんに出演いただくにあたり、当然、各事務所さんにも出演交渉をされています。その際、お二人のプッシュがあるとはいえ、鈴木区さんとしては「春先のイベントラッシュで忙しい時に貸せるか!」と言われるのでは…という懸念があったようで。しかし返ってきた答えは「ぜひ、お願いします。但し、条件付きで」というもの。この条件がなかなかどうしてグッとくる。


「うちの寺島(佐藤)を主演として売り出す舞台ではなく、あくまで、“劇団東京都鈴木区”さんの舞台にお邪魔する形でお願いしたい。」


アクセルワン青二プロダクションも良い事務所さんだ…………と思わずウッとなりました。客演・主宰の相思相愛で成り立っていた舞台“Tune!”、大盛況で幕を下ろすことが出来たのは必然だったのだと、わたしは思いました。